ぼくらの常識とぼくの今日
2017/08/22
反抗期のぼくの口癖は“いろいろ”だった。
なんで今日は遅かったんや、何しよったんや、だれと遊びよったんや。
いろいろ。
僕はそう言って、しかしご飯はしっかり食べて、「フェマールと一緒に帰ってきた」なんて恥ずかしすぎる間違いをしつつ、今に至る。
頭はあまりよくなかった。おそらくは今も大して変わらず大した頭はしていない。しかし無駄に自信はあっておれは頭がいいんだと勝手に思っている。
閑話休題。
子供のころによく行った安佐動物園。いや漢字が間違ってるかもしれない。
とにかくはその広島県安佐南区あたりで今日は火事があったらしい。
火事に気づき逃げ出した高校生の男子。しかし「携帯を忘れた」と火中の家に戻った、で、帰らぬ人に。
ばかにしたり、揶揄する要素は山ほどにあるこの事件。しかしぼくは笑えない。
僕は死にません! とかなんとかいった金八先生は、よくよく考えればかなり危ない人だし、たとえば大好きな彼女といい感じのメールをしているまさにその時だったとしたら、あるいは、火中にも躊躇なく戻る。
恋は盲目と言ったのはだれだったか。
何が正しくて、何が間違っているのか。
たとえ金八先生がトラックにひかれて死んで、その上を箱根駅伝の誰かが駆け抜けたとしても。
あ、あ

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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