人が死ななかった日はない

最終更新: 2017/08/22

うーむ、昨日は部屋に迷い込んできた蜂に人差し指を刺された。2、3日前にその蜂を見て見失っていたのだが、やはり潜伏を続けていたらしい。たぶん蜂に刺されたのは10数年ぶりだろう。殺虫剤がなくてティッシュで格闘したのがまずかった。や、今はもう痛くない。

と、それより何より、今日は母からの電話で起こされた。祖父が亡くなったとのことだった。何歳かはよう知らん。とにかくは転んだのが原因で脳内出血を起こし意識不明となり手術したんだけど意識は回復せずそのまま帰らぬ人に。

あー、母ちゃん泣くんだろうな。おれは泣かずにその母ちゃんの顔をじっと観察するみたいに見てんだろうな。

天寿を全うするとか、なんかいかにも人生をやりきり、歳を重ねる青春を十二分に謳歌したような言葉があるけど、そんなことはあるわけがない。だいたい四十半ばで死んでも四歳で死んでもなされる表現は結局「早すぎる死」。まーいつまで生きたって満足できないし未練が残るってことなんだろうか。

とりあえずは僕は、その死からなにかしらを学ばねばならない。感じねばならない。口をゆすぐように人は死んで僕は歯を磨くように生きている。切っても切れない関係。メメントモリを人生訓として。

いま、新幹線でビール飲んでる。なんかものがなし。

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新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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