二股三股と、しかし身はひとつ

最終更新: 2017/08/22

秋の夜長に何を思う。春は黄色く秋はオレンジ。誰がそう言った。

今日、電車に揺られている時、なんかぶるわけじゃなく、自分が母親の膣から出てきたんだという事実を思った。その時、ぼくはなんだったろう、傍目には巣立った今、ぼくはなんだろう。

道徳的に、倫理的に、母親に露骨な性を重ねてはならないしかし、ぼくはそこをつぶさに想像してみた。下手をすれば、いつかのぼくは母のイキミで首を絞められていた、シェイプアップされていた、今は、ぼくは大きくなった。

ただただ、そのことが不思議だ。どう考えても、子供はコウノトリが運んでくるわけではなく生臭いピストン運動が撃ち抜くように作り出すことを知っている今でも、なにか、神秘的だ。

僕は、どこから飛び立ちどこへ着地しようとしているのか。僕がスペースシャトルならば今は大気圏か。体が熱く燃えるのか。耐熱パネルは大丈夫か、そろそろ青い海は見えてきたか、いやいやとんでもない。まだ、遊泳中なんだ。今から、ボルト1本、固くかたく締め付けるとこさ。

何かしら思った方は、ちょっとひとこと、コメントを! 作者はとても喜びます。

わかりやすく投げ銭で気持ちを表明してみようという方は、天に徳を積めます!

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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