一分一秒をばらまいても
2017/08/22
奇形のハトが多い。いや、ハトには奇形が多い、の間違いだ。
こんな切り出しかたをしたからって、いま公園に 居るってわけじゃない。それに、今日は雨だし。実際の外はよく見てないけど、天気予報は雨マークだから、雨にちがいない。ハトをいたぶるようにバラまいたパン屑が、ものの五分と経たないうちに、じゅわりと、溶けるように、ぶよぶよになっていく、少なくともそのくらいは雨が降っている、と思う。
やあやあ、本日のネタを思いついた。
天気予報は晴れマーク、降水確率は午前午後ともに0% だったのに、外に出ると雨が降っている。そんな時、僕は天気予報ではなく、現実の空がおかしい、とよく思う。
もちろん天気予報は予測でしかなく、いつでも外れるかもしれませんけど多分こんな天気でしょうと、そういったものではあるんだろうけど、僕は何故だか現実よりもデータだとか本だとか、誰かが発見したり導き出したりしたものの方を信じてしまう。
これは出不精に由来するんだろうか。たとえばカブトムシを図鑑で見て、昆虫採集にでもいって、実際のカブトムシの角とかが少し奇形だったりすると、僕は多分その現実のカブトムシが間違っていると思う、いや、思わないか。奇形って言ってる時点でそれは例外だって知ってるし。
まあとにかく、だんだん面倒になってきたからもう終わりにするけど、僕はどこかしら現実逃避したいような願望があるんじゃないか、ってこと。
頭の中には晴れマークがこびりついている。完全に晴れだ。そこで降る雨はひどく異常なことに違いなくて、僕は自分の頭や服が濡れてもなお、それを嘘としか思えない。晴れているんだから、濡れるはずがないんだと。はたまたハトの小便かと。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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