アートを買ったんだった
2017/08/22
右の写真が先日生まれて初めて買いましたアートでして写真作品。
で、左はかなり前に描いていた自分の作品、で、なんとなく並べてみたら構図がそっくりなことに気がついた。
これは、偶然か必然か。
なにはともあれ、自分の作品以外部屋に飾ったことがなかったんだけど、なんか良いもんだなあ、とは思う。少なくとも自分の作品よりは大事に扱っちゃう。それはやはりお金を払ったことによる″効果″なんだろうか。うん、たぶんそうだろう、人間は、というかぼくはとんでもなく現金な人間なのだ。お金だけに現金な人間なのだ、お金だけにな!
話はまったくもって変わるけど、確か太宰が「待つよりも待たせる方が辛い」とか言っていた。
それってどうなんだろうなと、時々思う。
その言葉を知ったのは確か大学の半ばごろで、それ以来、人を待ったりしてる時なんかに時々思い出したりする。
待つことと、待たせること。
辛いか辛くないかで論じるならば、どちらも辛い、と思う。
でもどっちがいいかと言えば待たせるほうな気がする。良いというか、元気なのはいつだって待たせるほうだとは思う。
ほら、ドラマなどでよくある待ち合わせの場面を思い浮かべてほしい。待ち人は時計をチラチラ所在なげに、そこへ「遅れちゃってごめんごめん!」と駆け寄ってくる相手は、息を切らしながらも、手を合わせて謝っちゃったりしながらも、いつもどこか含み笑いをしているように見えるのだ。それはきっと待たせる側の方が待つ側よりも優位に立っているからではないか。どうか。待つよりも、待たせるほうが能動的で、待つ側が待たされるていうように受動的でしかなく、なんのアクションも起こせず、ただそこでじっと佇んでいるしかない、という、むなしさ。
って、何が言いたいんだろ。ああ、秋はいつだってせつない、寒いというほどではないうっすらとした肌寒さは生殺しにも似ていて、それがまた、せつない。わびしい、胸が苦しい。ランニングするとなんだか泣きたくなって、それから多摩川に飛び込みたくなって、5月のことを思い出して、時間が経ったなと思い、またせつなくなって、やりきれなくなって、百円ローソンでビール買って帰ってきたけど別に飲みたくもなくって、で、こうしてポチポチしてるわけ、わけ、ワキ毛。ああ、秋はいつだってせつない、はい、大賛成。って、昨日は岡崎藝術座の「ヘアカットさん」を見に行ったんだけど、かなりおもしろかったのでみなさんもぜひどうぞ。ARTDISFORホームページにリンク貼ってあるのでご興味のある方は是非、ぜひ、ムヒ、むふ、無風、痛風、ビールを飲もう。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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