まるきり思いつきで生きれたら
2017/08/22
朝起きると眠くなかった。起きて眠くないというのは当たり前といえば当たり前なんだけど混迷を極めるこの現代社会においてそれはあるいはダイヤモンドよりも貴重なことだと思うとか朝っぱらからうざったいことを言わせてほしい。
ホッピーを飲んで寝たおかげかもしれない、はたまた最近読み続けている手塚治虫のブッダのおかげかもしれない。とりあえずブッダはおもしろい。死ぬとか生きるとか、そういのは僕の好みで。というか手塚治虫の鼻と僕の鼻は形や大きさがかなり似ている気がする。いや、真面目な話。
昨日読んだところでは四つの門というのが出てきた。なんか仙人みたいなやつがブッダに四つの門のうち好きな門をくぐって行けという。
一つ目の門ではヨボヨボのじいさんが倒れそうになっている、二つ目の門では病気の女が苦しんでいる、三つ目の門では白骨がころがっている。
ブッダは仙人のとこに戻って言う。「どれも嫌です」。仙人は「この意味がわかるか?」と。
ああ、これこれこれー! と僕は興奮してしまう。即ち四つの門とは生老病死。最後の門は「生きること」、生きること自体が苦しみなのだと。おお、ディスイズ仏教仏教……
で、そんな夜の次の日の今朝はやたらと天気がよくて、それでかどうかわからないけれど僕は突然に帰るつもりのなかった実家に帰ろうと思い立つ、とかなんとか言って単にこれといってすることが無かっただけだったりする。なんにしろ理由はいつも単純なものである。
そう決めるとやたらと快活になってきてたちまちシャキッとしてきて歯磨きをしてヒゲを剃って顔を洗って適当に服をバックパックに詰め込んでバタバタと家を出るとやたらとすがすがしい気分なのだった。
と、今日の画像は先日した鍋。いじきたない話、僕は鍋をしたあとに残される野菜やら肉やらが大好きなのだが、この日はまっっったく何にも残っていなかった。朝起きてさてさて何が残っておりますかと冷蔵庫を開けた瞬間の僕のがっかり感といったらっ……ないねっ!!
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
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2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
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