なにもかも運命のせいにする

最終更新: 2017/08/22

つまり、どこにも行きたくない-DVC00019.jpg

家に帰るとまずラジオ。
この頃はずっと放送大学を聞いている。きっかけは受信状態が一番いいから。だったが今ではこれ以外聞く気がしない。
今日はラジオをつけると女性落語家が講師で噺のなんたるかを語っていた。
そこで出てきたのが「想像力」。
プロとアマの違いはなんですか、その人いわく、自分の話したいことを話すのではなくその場のお客さんが求めているだろう話をすること、だそう。
アマの人は往々にして天狗になりがちで「こんな面白い噺ができるんだぜい」で話してしまうことが多いそう。
このあたりから僕の耳は痛い。何を隠そう僕は人の気持ちを想像する力が恐ろしく乏しいのだ。空気読めない人間とは何を隠そうおいどんのことなのである。
しかしながらときに僕も人の気持ちを考えてみることがある。もしも僕が君だったらあなただったらと想像してみることがある。
しかしすぐに自分が出てきて想像は強制的に終わる。「おれならこうする!こうなのだ!」と考えてわけがわからなくなって終わる。
要するに自分中心にしか考えられないのだ。子供のころより母や姉やその他もろもろに「ほんとあんたは自己中じゃねえ」と言われ続けてはや27歳。が、自分中心思考は未だ消えず、幅を利かせ、僕はオンリーワンでオンリーユー。
Thank you。
でも今日、そのラジオが耳に入ってきたタイミングがけっこうよかったらしく、そうだなあ、相手のことを考える想像力って、大事だよなあ、つーかこの時間にここにいてこのラジオをこんな気分で聞いているってのは、あるいはあるいは運命なんじゃなかろうか、とかいうようなことを最近よく思う。
語弊はあるかもしれないが、神様に説教されているような。
しかし、もしも神様に直接説教されたとしても僕はそう簡単には反省したりしないだろう。それほど強力な僕の自己中、他に何かに生かした方がいい気がしたりしなかったり。
それにしても人の気持ちなんてわからん。知らん。
どこで欠落したのか僕の人格。いやいやけっこうよく育ってる、はず、多分。

何かしら思った方は、ちょっとひとこと、コメントを! 作者はとても喜びます。

わかりやすく投げ銭で気持ちを表明してみようという方は、天に徳を積めます!

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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