つくられた傷心
2017/08/22
今日の昼はとんでもなく天気がよかったから、これは是が非でもと布団を干した。30分くらいではあったが、ふかふかにはなった気がする。
寒い空気に、暖かい太陽光が降り注ぐ。空気が暖まってもよさそうなものなのに、空気は冷たいままで、光だけが暖かい。しかし、その光は果たして暖かいのだろうか。錯覚かもしれない。
こんな話を読んだことがある。ある倉庫で荷物の仕分けをする仕事があった。荷物はすべて同じ木の箱につめられ保管されている。で、従業員からは苦情がでていた。「荷物が重い」と。
木箱は暗い群青のような色で塗られていた。そこで木箱の色を明るいパステルカラーに塗り替えた。するとすぐに従業員から「軽くなった、楽になった」という喜びの声が上がったとのことだった。もちろん荷物は以前と同じで変わってはいない。つまり体感として軽くなったのだ。
そんなこんなで太陽光はほんとに暖かいのか、どうか。色に騙されてるだけじゃないのか。ポカポカなのは頭の中だけじゃないのか。周りから、浮いてはいないか。実は、とてもとても冷たいんじゃないか。自分の感性ひとつで、そうめんもパスタもうどんも焼きそばもお好み焼きもハンバーガーもピザもなんでもおかずになる。白メシが大好きだ。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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