こするように削る午前二時
2017/08/22
ようよう例のロゴの顔がなんとかなって、ストレス解消にとさっそく自分の絵を描き始めた午前二時、いや、ほんとは一時くらいだったけど、まあ、二時に。
プロジェクターでキャンバスに図像を投影して、“三千円の”シャーペンでアウトラインをなぞってゆく。三千円のシャーペンは僕のお気に入りで、やたらと道具にこだわるのは僕の性癖で、しかもコレクター的な性癖もあり、ステンレス製の物差しなど1メートル、60センチ、30センチ、15センチ、と各サイズを持っていて、場面場面に最適な長さのものを選んで使う。
僕は道具で悦に入る。
しかし恍惚となったのはシャーペンでなぞり続ける図像、その感触で、キャンバスの目が紙ヤスリのようになりながらカリカリカリカリガリガリガリザザザザザザ、とかいう音を立てながらか細いきゃしゃな線を刻んでゆくのは、なんともいえず僕にプリミティブな喜びを与えてくれるのであった。
ああ、絵が好きだな、というか、絵を描くのって楽しいな、と十秒くらい感じて、しかしそんな爽快な感覚はすぐに雲散霧消して、時刻は3時を回っていた。
こんな生活を、ぼくは何と呼ぼう。

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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