夢はうなぎのよう
2018/07/13

今日からアートフェア「ART FORMOSA 2018」が台湾で始まる。
画像は現地の会場にいるスタッフから送られてきたものである。これを目にした時、なんとも言えない気持ちにさせられた。
これといって目新しい風景でもない。この手のホテルでの展示は、何度となく見たことがある。
しかし、それはいつも私ではない誰かの展示で、いつも私に羨望を、屈辱を、はたまた怒りをさえ覚えさせるのだった。
なぜそこにいるのが私ではないのだろうか。なぜ私はそこにいないのだろうか。それが今は、そんな陰気な鬱憤が、それこそいっそ懐かしい。
確かにひとつの夢がかなったのだと思う。だけどその夢は叶った瞬間たちまち私をすり抜けて、後ろか下か、とにかくは前方ではないどこかに消え失せた。
夢というものは、追いかけることしかできないらしい。追いかけるから夢なのであって、叶ってしまえばもう追いかける必要はなく、そして夢でもなんでもなくなる。
夢を追いかけるのはしばしば悲しいものだが、夢が叶うのもまたべつの悲しみがあるのだとは、今の今まで知らなかった。
また新しい夢を追いかけて、つかまえて、また追いかけてはつかまえて、それこそ夢はうなぎのよう。一度か二度しか触ったことはないけれど。
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