ほぼエッセイ、ときどき現代の美術とアート。

コロナウイルスという天罰

まず断っておくが、私はコロナウイルスについてのまともな知見は持ち合わせていない。予防法や今後の見通しが知りたい方は他を当たってほしい。私はただ、コロナウイルスに端を発する世の混乱について思うところを述べたいだけである。

さて、中国・武漢から発生したと言われる新型コロナウイルスが、日毎に感染者を増やしている。

AFP通信によると、3月8日時点の感染者数はアジアで8万9725人、死者3163人、欧州で1万1887人、死者408人などを筆頭に、中東、米国、アフリカでも感染が拡大している。
参照元:AFPBB News 新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(9日午前2時時点): https://www.afpbb.com/articles/-/3272268

終息には半年から一年ほどかかるとも言われる。人々は感染に怯え、ほとんど錯乱状態だ。トイレットペーパーを買い漁り、マスクを奪い合い、それを高値で別の誰かに売りつける。

ごく初歩的な経済学、需要供給の法則を図解説明されているかのようだ。需要があれば、値段が上がる。あるいはケツを拭く紙が金銀より高くなることもあり得よう。

デマが流れ、真実は歪んで隠される。人々は行き先も目的もわからぬまま狂奔する。福岡では電車内でマスクをせずに咳をしている人がいると非常停止ボタンが押された。傍から見れば笑いごとだが、本人はもちろん本気だろう。このような「本気」を皆それぞれが持っていて、かつ温めていると考えるとぞっとする。

ついに横浜では、マスクを求めドラッグストアに並ぶ人が喧嘩し流血騒ぎとなった。大の大人がマスクごときで喧嘩できるとは知らなかった。喧嘩するくらいなら感染した方が傷は浅いのではないか。

他方、花こう岩がコロナウイルスに効果がある、26~27度のお湯を飲めば予防できるなど、子供でもわかりそうなデマが飛び交っている。むろん、私は遠くアメリカから高みの見物を決め込んでものを言っているのだが、「ふつう」に考えておかしい。つまり今、人々は「ふつう」ではない。

時代錯誤、非科学的であることは百も承知だが、どうして私にはこの状況が天罰に思える。言うまでもなく罰とは罪に対する代償であるから、人間が何かしら罪を犯したということだ。実際、我々の罪は――個別具体的な善悪ではなく、人類それ自体の天に対する罪――ちょっと考えればいくらでもある。

森林破壊、海洋汚染、放射能問題、それから――こう並べると何をいまさらと鼻で笑われようが、これらはまぎれもない罪である。

罪には罰が必要だ。罰のことを復讐ととらえる人は多いが、違う。罰の本質はハンムラビ法典の「目には目を、歯には歯を」ということである。

たとえばある人が暴行を受け、視力を失ったとする。一方、暴行した方は何も失っていない。これは不平等な状態であるから、平等にするために暴行した方の視力も奪う。つまり、罰とは復讐ではなく、「釣り合いをとる」ことがその本義なのだ。

それを踏まえれば、今回のパンデミックを天罰ととらえることはごく自然なことではないだろうか。私はキリスト者なので唯一神を持ち出したいところではあるが、あえて日本人向けにアニミズム信仰に立脚して言う。現代、どう控えめに考えても、人間界と自然界とは均衡を失っている。

その均衡を回復するために、人を減らし、経済活動を遅滞させるこの流行病は、非常に効果的な手段と言えるのではないか。しかし、どこまで行けば均衡状態になるのかと考えると、ゆくゆくは人類には消えてもらうしかないのだろう。

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