過剰と不足をつなぐ穴
2017/08/22
ビタミンCが足りない気がする。完全に破壊されてるような気がする、けどまあ気の持ちよう。
明後日から個展、と思うとなんだかワクワクする。もちろんそれと同じだけ不安でもある。
父親ゆずりかなんなのか、準備に余念がない。それをぼくは心配性と表現するが、父は心配性ではなくちょっと過剰な合理主義者なんだと思う。いや、今おもった。
何か忘れる、時間に遅れる、または突発的なトラブル。起こりうる可能性を想像してあらかじめ備えておく。そう、合理的だ。
だけど僕はたぶん心配性なんだろうと思う。心配性が合理的の類語だとは気付かなかった。
いかん、また話が落ち込んでいく。
でまあ、個展に対する僕の感覚は、昔やっていたサッカーの試合前のような感じがする。サッカーやってたなんてだいたい忘れて生活してるけど、確かに気分が似てたから思い出した。
スパイクを磨く、風呂で足首や太ももを揉む、(その時分は流行っていた)ミサンガに石鹸を付けてごしごし洗う。ミサンガに願いをかける。
あの臭くみすぼらしいゴミのような紐1本に、いつかの僕は、いくつ、単純で純粋で正直で、それでいてばかばかしい願いをかけたろう。
そんな願いをかけられた紐は、だからかもしれない、ただの一つの願いも叶えぬうちに、呆気なくブツブツブツブツ切れていった。
今はもう、そんなミサンガのようなものは何もない。
でも願いたいことは時々ある。そんなときには“漠然と”願う。気取って言えば、宇宙の星に願うのだ。
臭くない。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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