習作の先の先の先の

  2017/08/22

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日本の刑務所で受刑者が肛門に放水されて死んだらしい。消防訓練かなにかだったらしく、放水というか殴打にも近い気がするから死んでもおかしくなさそうだ。
裁判ではその放水が“罰”としてだったのか否かが問われていて、被告の看守2人はその時の模様を実演再現したらしい。
何やってんだ、大の大人が。
馬鹿は連鎖するのだと思う。遺伝子よりも明確に、因果がずらずらずらと連なってゆく。
そもそも悪事を働いたから刑務所に入ったわけで、悪事を働いたやつをちょっといじめたろと思った看守の悪事、肛門放水、それは悪事ではありませんと証明しようて身をもって再現、は、たぶん無理やりなウソで、犯罪者を見張る立場だったのに見張られる立場になったりするんじゃないか、たぶん。
で、絵の話をするとなぜだか植物を描いたろうという気になった。よくわからないけど近所をうろついて手頃な植物をバシバシ撮影した。
で、フォトショップで習作。
なんで植物なのかって、一番つまらないモチーフだと思うから。退屈なモチーフとも言える。だからこそ植物をモチーフにした壁紙やカーテンが多い。もはや植物は無地だと言っても通用するような感さえある。
そんなモチーフだから、逆にそれを使ってインパクトのある画面を作りたいと思った。
こじつけかもしれない。
古いけど、ある種の野ブタをプロデュース的な、感じがしなくもない、とも思った。
かっこいいと思うモチーフ。
1、人間
2、建物
3、乗り物
4、動物(陸海空問わず)
5、植物
だいたいこんな感覚が僕の中にはある、ようだ。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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