理解されないことを喜びたい

  2017/08/22

なんかよく言うじゃない。
「この歌を聞くと元気が出るんです、勇気付けられるんです」みたいなやつ。
あれ、ほんとにアホかと思う。いやいや本気で。
たかが歌ごときで元気出たら苦労せんだろう。歌詞理解してうわーっとやる気出るとしたら、そりゃおめでたすぎるだろう。ほんとにそんなことが有り得るとしたら、歌番組なんかは軽いドラッグになるじゃないか。

少なくとも、歌とか、そういうのだけで人は元気になれない。
だけどそんなことを言う人がずっとちらほら居続けるってことは、確かにそういう経験をした人がぱらぱら居るからだろう。しかしその元気は、歌によってではないのだ。だけどそこに気付かない。

例えばその元気が出たという歌を、完全にもう無理もう駄目という状態の時に聞いたとして、果たして元気が出るか。絶対出ない。出る時ってのは、すでに自分自身、ひとりでにちょっと元気が出てきてる時。良い方向に戻ってきてる時。そんな時にまあその元気が出る歌とやらを聞き、あ、いいなと思う。それでたまたま時期がかぶって元気になる。すると100%のうち90%くらいは自分自身の力なのに、なぜか80%くらいは歌の力だと思い込む。この歌で元気が出た、と思い込む。そんで私のビタミンソングはコレなんてよくわかんない単語を呟いちゃう。

しかしなぜ。なぜ自分の力だと思わないのか?
それは歌で元気が出た、という方が自分にとってわかりやすいからである。単に時間の流れでゆるゆる回復したというのでは、なんだかとりとめもなくて、元気が出た? といつまでも淡いクエッションが出てしまうからである。そして何より、人は自分で自分を救えるとはあまり思っていない。つまり、自分に自信がないのだ。

でまあ、ほんとに歌で元気が出ちゃったと思い込んじゃって、それからもずっとその本質に気付かない奴は、また凹んだりすると、たぶんタワレコとかで延々と元気が出る歌を探すんだろう。まあ、見付からんだろね。でもまあ、勝手にいつまでも探してたらいいんじゃない、と思う。

とまあなんだかんだ書き殴ってしまったけれど、僕は姉の影響でドリカム好きで、ドリカムの歌聞いて泣いちゃったりもするんだけど、しかも全然普通に思いっきり。いや、でも、でも元気は出ない、出ないよ、ぜんっぜん。断固として。

結局新宿には行って、ダブルトレースのA1版を三枚買ってまっすぐかえってきた。ほんとにまっすぐ。でも気分はやっぱり乱されていて、なんのやる気も起きなくて、毛布だけがぶって床で寝てしまう。で、こんな時間。
寝ると確かに気分がリセットされるので、今からやっとがんばれる。

あ、そうそう樋口くん。昨日の夜、母ちゃんから電話があって、展覧会の最終日に飲める?って言ってたよ。なんとか時間が合えば新宿かどっかで一緒に飲もう。なんつうか、おれがおまえと楽しそうに笑ってんのが、母ちゃんにとってはそういうの見るのが一番うれしいんだろうから。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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